京都在住シングルファーザーおじさんのつれづれ雑記帳

京都在住おじさんによる匿名の日記です。ネットのすみっこでひっそりと生きています。ただいまシングルファーザーとして生きてます。備忘録ブログ

生きることを前向きに考えられるいい小説でした・・・君の膵臓を食べたい(住野よる)の感想

 お盆に軽くすぐ読めるものが読みたいなと住野よるさんの「君の膵臓を食べたい」を読みました。
 とても、よかったです。読後感として生きることの意味、生きることを前向きに考えられる、まさに小説の王道ですね。読んでおいて損したと感想をもったり、読まなければよかったと思う人はいないだろうなというまさに小説の王道を地でいく作品です。まぁ案外と自分という人間の素直さも実感したりします。
 物語は、高校生の僕と、同級生の女の子がほぼすべて、そして時々女の子の親友が登場します。ごく少しガムと噛んでる同級生。物語の結末は冒頭数ページであかされますが、最後乱暴にひっくり返されることにより、読むものに、生きることの意味をより考えさせる作品になっています。このあたりはホントに上手です。ストーリーは王道中の王道だと思います。悪い感じがどこにもない、それが嫌な人もいるでしょうけど、そういう人はたぶんこの本読まないので、結局読んだ人はだいたいよかったという感想になると思います。あと思春期の子どもにも読んでほしいなと素直に思える作品です。こういう作品は何度もうまれて、いくつあってもいいと思います。次は何読もうかな・・・。
 ちなみに電子書籍で購入。寝る前に読んでたら数日で読み終わった感じです。
 映画はみてません。映画までみたいなと思うことはなかったかな。先に映画ならありかな。この小説の美しさを映画化すると少しチープになっていそうな気もして。
 で、小説にはない主人公の将来がかかれていて、小栗旬さんがでているらしいですね。いいと思います。小栗旬さんにぴったりの役です。この前「ミュージアム」見たのですが、家族を顧みない刑事役は小栗さんにあってないなとホント思いました。あとこの主人公の将来描写は小説読んだらいらない気がするんですよね。もう十分読者は主人公の未来を信じることができるから。