アマプラで映画視聴です。今月はわりと韓国映画で見たい映画がプライムに・・・「タクシードライバー」と「悪女」です。
しかし、とりあえず見たのは「スカーフェイス」です。
ちなみにキン肉マン2世に出てくる超人スカーフェイスは出てきません。あっちは悪魔超人からアイドル超人になりますが、こっちのスカーフェイスは悪い奴のまま(笑)
スカーフェイスは傷のある顔という意味です。
映画としては、ギャング映画、ギャングとしてのし上がっていくキューバからの移民の青年がのし上がり、そして自滅していく様を描きます。
冒頭はキューバ移民のシーンです。
キューバのカストロ元大統領の映像も少し・・・犯罪者はキューバにふさわしくないとか、そんな感じの映像。冒頭は当時の社会情勢を反映してキューバ批判のニュアンスも含まれているのかなと思っていたけど、最後までみると、単純にそういうことではないんだと、感じます。ギャング王の自滅の部分と対になっている気もします。
ギャング映画としては、アクションシーンも迫力があって面白いです。そのあたりはパルマ映画です。そしてなんといってもアルパチーノです。とくに、主人公がのし上がっていく過程の暴力シーンはリアリティがあり僕は好きです。ギャングとして、急速にのし上がり、自滅していくのは、こんな暴力的で短期で、自分の命も軽い度胸のある男なのかもしれません。ただ思慮が足らないのは明らかなので、こんな簡単にはいかないだろうけど・・・。
一方で、映画で描かれているサブのテーマとしてキューバからの移民、差別という問題であり、キューバという国=社会主義の窮屈さから逃げ出してきた犯罪者のトニーが、自由の国アメリカの現実が金が支配する国=資本主義、だという理解をし、その現実とむなしさをみせる、という部分もあったように思います。のしあがる中で貪欲な拝金主義に溺れていく主人公(最初は単純にそうでもない)。そして自滅の過程の中で、キューバ(社会主義)にもアメリカ(資本主義)にも、どこにも楽園はない、という現実。
といろいろ書いてますが・・・なにせ3時間くらいの長い映画なので、後半のトニー自滅の部分はかなり10秒スキップを使用してみたことは白状しておきます。全体で1時間半くらいでみたと思います。