Amazon Prime映画視聴353作品目は『朽ちないサクラ』でした。——評価は 5.5/10。率直に言うと、これは 杉咲花さんを見る映画 だと思います。物語の厚みやテーマの掘り下げはかなり弱く、主張も結論も危うい印象でした。
「疑いは絶対に晴らすから」そう言って立ち去った親友は、一週間後に変死体で発見された──愛知県平井市在住の女子大生が、度重なるストーカー被害の末に、神社の長男に殺害された。地元新聞の独占スクープ記事により、警察が女子大生からの被害届の受理を先延ばしにし、その間に慰安旅行に行っていたことが明らかになる。県警広報広聴課の森口泉は、親友の新聞記者・津村千佳が約束を破って記事にしたと疑い、身の潔白を証明しようとした千佳は、1週間後に変死体で発見される。自分が疑わなければ、千佳は殺されずに済んだのに──。自責と後悔の念に突き動かされた泉は、自らの手で千佳を殺した犯人を捕まえることを誓う。 ©2024 映画「朽ちないサクラ」製作委員会
■ テーマ設定がそもそも無理筋では?
ここからネタバレ込みで書きます。
本作の骨格には 「公安警察」 と 「オウム真理教」 という非常に重い題材が置かれています。しかし、映画はこれらの事実関係を丁寧に取材した形跡がなく、そこから導き出される主張も僕には受け入れがたいものでした。
① 公安警察を“正義のために犯罪も辞さない組織”として描くのは無理筋
映画では、公安警察が 「大きな正義のためなら多少の犠牲(=殺人)も仕方ない」 という思想で動いているように描かれています。しかし、現実の公安警察はそんな高尚な理念で動いていません。 むしろ 組織維持という低い次元の論理 が中心で、実際に起きているのは以下のような事件に象徴されるものです。
つまり、 「大義のために小さな犯罪は許される」 という前提で日本の公安警察を描くのは、事実からして成立しません。
② 「警察はそれぞれの正義を貫く場所」という主張の危うさ
主人公たちは作中で一貫して 「警察はそれぞれの正義を貫くところ」 と語ります。
しかし、これは客観的に誤りです。警察が実行できるのは 憲法と法律に基づいた“公的な正義” だけです。個々の警察官が主観的な「正義」を振りかざし始めたら、腐敗と汚職の温床になるだけで、社会は崩壊します。
③ 親友が殺されているのに、その結末はないだろ!
最大の不満はエンディング。 親友が殺されているのに、主人公の最後の決断があまりに軽く、怒りすら覚えました。 「これじゃ千佳も成仏できねぇよ…」 という感情が残ります。
■ とはいえ、火サス的に見ると悪くない
ただし、視点を変えて 「火曜サスペンス劇場の延長」 として見ると、意外と楽しめます。せっかくならロケ地や食べ物の描写など、生活感のある要素も入れてくれたらもっと良かったのに。
🔊 映画鑑賞におすすめ!
ワイヤレスイヤホン、XIAOMIも検討してみて↓この性能で安すぎる…
🔊 映画鑑賞におすすめ!
ワイヤレスイヤホン、XIAOMIも検討してみて↓この性能で安すぎる…