京都在住シングルファーザーおじさんのつれづれ雑記帳

京都在住おじさんによる匿名の日記です。ネットのすみっこでひっそりと生きています。ただいまシングルファーザーとして生きてます。備忘録ブログ

つながることが簡単になった時代に松本隆さんの詩について思うこと~「1グラムの幸福」~

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  マクロスF10年ぶりの新作。マクロスFはリアルタイムで全部みていたし、映画も前売り券を買ってみた映画なのです。今年はエヴァも公開されるし・・・久しぶりに僕にとってアニメの年です。

 実は子どものころはガンダムよりもヤマトよりも、断然にマクロス派でした。

 リンミンメイの声と歌を演じていた飯島真理さんが当時好きでした。中でも1番のお気に入りの曲が「1グラムの幸福」だったんだけど・・・作詞:松本隆、作曲:飯島真理。毎週楽しみにみていた、わくわく動物ランドのエンディング曲。

 とりわけ松本隆さんの詩は、ひとつひとつの言葉を噛みしめたくなる・・・。

 で、この曲をアラフォーもそろそろ終わりつつあるおっさんである僕が久しぶりに聞いていて・・・突然、ハッとしたんだけど・・・ちょっと気恥ずかしいけど書くと・・・

 この曲は、大切な誰かが傷ついたときに、励ましたいという気持ちをうたっているわけで、そして、自分にできることはほとんどない、けれど励ましたい、傷ついた大切な人の傍にいたい、けれど・・・大切な誰かを励ませないことの辛さ、というのが逆側からみたときにあり、この歌はそのことも含まれた歌詞なのかなって、この年になって急に感じてしまいました、ハハハ。この歌は、励ましたい、寄り添いたい気持ちが、届いたのかどうかについて、歌詞を何度読み返してみても結局よくわからない・・・「ノックしたい(の)」「抱きしめたい(の)」という、曖昧な意味での「の」が必ず文末に使われていて。このあたりが作詞の松本隆さんの天才すぎる部分というか、この「の」によって切なさが無限にひろがる歌詞になっているように思えてきた。

 誰かを大切に思う気持ちと、それが叶わない、何もできない切なさと・・・ツールによって、つながることがあまりにも簡単になってしまった今からみたとき、もしかしたら忘れ去られつつある感情なのかもしれませんね。

ゴールデン☆ベスト ビクター・イヤーズ 飯島真理

ゴールデン☆ベスト ビクター・イヤーズ 飯島真理

  • アーティスト:飯島真理
  • 発売日: 2015/05/27
  • メディア: CD