オッドタクシーついに、終わりましたね。昨日の深夜は疲れて寝てしまい…通勤の電車の中で朝に見ていました。そのままオーディオドラマもみて、もう頭の中がぐるぐるまわって、仕事にならなかった・・・(笑)
張られていた伏線もきれいに回収しました。ユーチューブでのオーディオドラマとあわせると200%以上の楽しさ、間違いなくここ数年で最高のアニメ作品でした。このアニメ終わってしまって明日からどうすればいいのかと悩む・・・ホント!!
最終話のハイライトは、やっぱり小戸川のタクシーがカーチェイスのあと海に突っ込むところ・・・夜空に浮かぶタクシーを見あげた、ひとりひとりのキャラの表情が写る。このアニメは群像劇のドラマ作品でもあったので、あのシーンの、あのまとめ方は本当に完璧でした。ホモサピエンスの二人ももちろんタクシーを見上げます。
同時にオッドタクシーは、ミステリーであり、サスペンスでした。実写ではないアニメというジャンルの可能性を感じさせてくれたアニメでもあります、もう今は絶賛の思いしかでてこない(笑)。
は見事に外れてしまいましたね。
ここからネタバレ。
三矢を殺した犯人は和田垣でした。外れた言い訳しておきますと、オーディオドラマを普通に聞けば和田垣(偽三矢)が犯人だとは思うのです、動機も含めていったんは予想はついたんだけど・・・けれどむしろそういうミスリードを誘っているのかなと、登場人物に本当の悪人はいないのでは?という風に思ってしまった。・・・つまり、まんまと作者の意図に引っ掛かりました。完全にやられた!!
最終話では、人間が動物の姿に見えるようになった小戸川の過去、銃の残弾の謎、三矢殺しの真犯人、小戸川の部屋にいた「なにか」の正体、などなど、主要な伏線のすべてを回収。ホモサピエンスの今後については謎ではないので未回収。
で、この「怒涛の最終話」で重要な部分は、和田垣を唯一の絶対的な「悪」として描いたところです。もちろんヤクザのドブもヤノも悪い人間ではあるんだけど、本当の「悪」ではないんです・・・。ところが、和田垣だけが自分の野望のためには他者の存在をなんとも思わない別次元のところにいるサイコパス的存在の「悪」でした。二階堂が死体遺棄を結局ずっと引きずっていたのとは対照的。そしてこの流れでいくと・・・二階堂の嘘が「整形」、そして和田垣の本当が「人を殺した」と「枕営業」となる可能性が高いです。自らの栄達のためには、どんな手段を使っても構わないという価値観です。そしてその価値観と行動を「母親」とも共有するサイコパス母子という設定。そしてここから、わずか10数分で、オッドタクシーは急速にホラーとしても機能しだします。そういう目で作品を最初から振り返ることができます。あ、作品はみたけど、オーディオドラマ聞いてないという人は、ぜひ聞いてくださいね!
これ聞いてからもう一度最終話をみると・・・本当のホラーです。
ちなみに13話の予告は、このオーディオドラマでのセリフになります。そういう意味で最終話でこのドラマの存在が表につながるという役割も果たしている。うーん、なにからなにまで作りこまれていて、すごい!!