京都在住シングルファーザーおじさんのつれづれ雑記帳

京都在住おじさんによる匿名の日記です。ネットのすみっこでひっそりと生きています。ただいまシングルファーザーとして生きてます。備忘録ブログ

アマプラで映画視聴60「グッバイ、レーニン」、大事なのはイデオロギーじゃなく人の営み

アマゾンプライムでの映画視聴

60作品目は…

「グッバイレーニン

視聴しました。

アレックスの母、クリ スティアーネは、夫が西側へ亡命して以来、祖国・東ドイツに忠誠心を抱いている。建国40周年を祝う夜、クリスティアーネは、アレックスがデモ に参加している姿を見て心臓発作を起こし、昏睡に陥ってしまう。意識が戻らないまま、ベルリンの壁は崩壊、東西ドイツは統一される。8ヵ月後、奇跡的に目を覚ました母に再びショックを与えないため、アレックスはクリスティアーネの周囲を統一前の 状態に戻し、世の中が何も変わらないふりをしようとするが…。(アマゾンプライムより)

ということで、ベルリンの壁の崩壊と東西ドイツの統一を東ドイツに暮らす人々の側から描いたヒューマンコメディ作品といったところです。社会主義体制化の東ドイツの未来を信じる母親とその母親に事実上の西側への吸収になる統一の事実を伝えないために奮闘する息子の家族の物語。

で、多少のネタバレアリなんですが…

この映画のすごいところは、最初は社会主義国東ドイツへの風刺作品かなと思わせつつも、それが物語の後半で見事に逆転して資本主義への風刺だったり、東が西に合併されることによる東側の人々の急速な生活の変化を描いていたりだったりと…風刺の方向が映画の中で転換していくあたりは表現としてとても見事です。

 僕が感じたのは、そうした2つの体制への風刺を見せる中で…結局のところは、大事なのは国家や体制じゃなくて、そこに人が暮らして生活を営んでいること、その事実そのものなんだなと思わせてくれるところです。たぶん、外から見た時に、他国の「体制」を批判するのってあんまり意味がないんですよね。十把一絡げにしたイデオロギー批判ってホント無意味だと思う、今日この頃です。

 ちなみに、この映画の中にレーニン銅像でした登場しませんが…レーニンの理論的に有名な書物はやはり「帝国主義論」ではないかな。