アマプラで映画視聴190作品目はアメリカ映画の「われらが背きし者」でした。個人的レーティングは7.5/10です。邦題の「背きし者」という意味がなんか分かりづらいので、原題ググったら「OUR KIND OF TRAITOR」になってました。TRAITOR=裏切り者=背きし者、ですね。このタイトルは映画視聴後に考えてみると味わい深いです。
モロッコでの休暇中、イギリス人の大学教授ペリーとその妻ゲイルは、偶然知り合ったロシア・マフィアのディマから、組織のマネーロンダリング(資金洗浄)の情報が入ったUSB をMI6(イギリス秘密情報部)に渡して欲しいと懇願される。突然の依頼に戸惑う二人だったが、ディマと家族の命が狙われていると知り、仕方なく引き受けることに。しかし、その日をきっかけに、二人は世界を股に掛けた危険な亡命劇に巻き込まれていく・・・。(C) STUDIOCANAL S.A. 2015
原作者が「裏切りのサーカス」のジョン・ル・カレです。この人、現実にMI5、MI6の諜報員をやっていた人です。「裏切りのサーカス」もそうでしたが、リアルな諜報の世界を知っている人が書いている小説ということで、地味ですがリアルです。当然派手なシーンはあまりありません。脚本のツボを押さえた地味な押さえた内容と映像の中によさがあります。実際の諜報活動って、すごく少人数でやっているんだなというところに実はリアリティーがあるように思います。関係者が増えればそれだけバレる可能性が高くなるわけで、作戦などを知らせる人は最小限になる。ロシアンマフィア側もイギリス政府ともつながっているわけですが、金と権力があるからなんでもできるってわけでもない。賄賂もらっているイギリス政府の政治家側は、あくまでマネーロンダリングの銀行を承認するということであって、それ以外はノータッチ、たぶん(むしろ)犯罪にも関わらないというスタンスなんでしょうね。ロシアンマフィアの冷酷さと、彼らが欧州の中でかなりの力をつけていた様子の一旦がうかがえます。恐らくこの流れが逆転したのはロシアのウクライナ侵略なわけで…そう見ると、プーチンやロシア財界(オルガリヒ)、そして結託するロシアンマフィアが欧州で失ったものは意外に大きいんだろうなとか考えてました。好きな人にはめっちゃハマる映画だと思うのでぜひ!!
