京都在住シングルファーザーおじさんのつれづれ雑記帳

京都在住おじさんによる匿名の日記です。ネットのすみっこでひっそりと生きています。ただいまシングルファーザーとして生きてます。備忘録ブログ

アマプラで映画視聴241「シビル・ウォー アメリカ最後の日」(7.5)、内戦からのアメリカの終焉

 

アマプラで映画視聴241作品目は「シビル・ウォー アメリカ最後の日」でした。超話題作だったので、速攻視聴です。個人的評価は7.5、今見るべきか?という点を加点要素に加えると8.5か9です。現代世界とアメリカの問題点を示唆するような恐ろしくリアリティのあるデストピア映画ですが、不思議と後は引きません。世界がどうなろうと狭い意味で自分の生活が守られればいいんだというエゴとその先の絶望感を見せたいのかもしれないけれど。

「お前は、どの種類のアメリカ人だ?」連邦政府から19もの州が離脱したアメリカ。テキサスとカリフォルニアの同盟からなる“西部勢力”と政府軍の間で内戦が勃発し、各地で激しい武力衝突が繰り広げられていた。「国民の皆さん、我々は歴史的勝利に近づいている——」。就任 “3期目”に突入した権威主義的な大統領はテレビ演説で力強く訴えるが、ワシントンD.C.の陥落は目前に迫っていた。ニューヨークに滞在していた4人のジャーナリストは、14ヶ月一度も取材を受けていないという大統領に単独インタビューを行うため、ホワイトハウスへと向かう。だが戦場と化した旅路を行く中で、内戦の恐怖と狂気に呑み込まれていくー(C)2023 Miller Avenue Rights LLC; IPR.VC Fund II KY. All Rights

 はじめに、この映画、予備知識なく映画だけみても背景がわからないところがあります。これから見る人のためにざっくり説明しておくと、アメリカ大統領が民主主義を壊し独裁者となります。だからアメリカ大統領なのに8年を越えてやり続けている。それに対して、多くの州はアメリカを離脱。一方で反旗を翻して連合した州があり、これがテキサス・フロリダ連合。ここと独立してない州(大統領側)との内戦になります。状況は既に反乱軍がかなり優勢な状況という感じになっています。そしてその状況下、主人公たちジャーナリストはこの形勢も読みつつ、大統領にインタビューを敢行するため、内戦の激戦地、ワシントンへと向かう旅にでる、っていう話です。

 人間のでてきている戦争シーンは相当リアリティがあります。印象に残るのは、やはりジャーナリスト仲間が合流して、その後、兵隊につかまってからの、シーン。それ以外にも映画としての見どころは満載です。飽きさせない展開もさすが。迫力あるいくつかのシーンはCGなんでしょうね、現状はCGというのはうまく説明できないけど、どことなくCGなんだろうなって思うところはあります。この映画のタイトルの「アメリカ最後の日」というのは非常に意味深いように感じました。大統領は殺され反旗を翻した州による軍によって首都は完全制圧。しかし映画の感想としては、その先に再びアメリカが復活するとは到底思えない印象を持つようになっています。内戦にかかわらず見て見ぬふりをした街や州は、新しいアメリカに加わりはしないでしょうし、主人公の若いカメラマンも結局何かをしたいというよりはただカメラマンとして成功することが当然のように目的になっています。そのあたりのエゴを同時に見せることも映画の目的なのかもしれません。ただ現実に生きる私たちにとっては独裁者を生まないような民主主義への努力は放棄するわけにはいかないって感じもします。アメリカの大統領はすでにトランプですし…。