京都在住シングルファーザーおじさんのつれづれ雑記帳

京都在住おじさんによる匿名の日記です。ネットのすみっこでひっそりと生きています。ただいまシングルファーザーとして生きてます。備忘録ブログ

アマプラで映画視聴272「CURE」(8)、雰囲気10、内容6のいい意味で黒沢清映画。

アマプラで映画視聴272作品目は「CURE」でした。個人的レーティングは8です。黒沢清監督作品。この監督の映画らしく雰囲気10、内容6です。ちゃんとみないといろいろと見落とす感じです。わりと難解な部分もあるけど、どうしてこうなった?的な部分、その先は監督もちゃんとは考えてないような気もする映画です。

「憎悪は催眠で覚醒する。」 一人の娼婦が惨殺された。駆けつけた刑事の高部は、犯人も動機も明確な個々の殺人事件で、胸をX字に切り裂くという手口だけが共通している事実を訝しがる。友人の心理学者の精神分析も手掛かりには繋がらない。その頃、東京近郊の海岸を彷徨っていた記憶傷害を持つ男が、ある小学校教師に助けられた。教師は男の不思議な話術に引きずり込まれ、魔がさしたように妻をX字に切り裂き、殺してしまう…[ホラー]

 

役所広司はいつも通り。仕事一筋で家庭を顧みない、妻は心の病に…まぁはっきりとは示唆されませんが、一見つくしているが、主人公にも遠からず原因はあるというのは伝わります。萩原聖人が好演、この映画の演技みると、この人はホントに天才なんでしょうね。その才能がそのまま努力でストレートに伸ばす方向ではなく、(たぶん)麻雀の方に努力を振り向けた感じがするのは映画好きには残念ではあります…。生まれつき頭もいい人ってこういう人なんだと思います。なんでこの犯人がここまで悪魔的に人をコントロールできるのか?についてはあまり語られません。が、人の心の闇につけ込む、闇をかかえている人がコントロールされるのだろうことはなんとなくわかります。そのまま犯人に翻弄されつづける役所広司、最後はミイラ取りがミイラ?このあたり解釈が難しい。映画は雰囲気は10です。お金をかかている海外のサスペンスにもまったく負けない。最高レベル。一方で、ストーリーのツメはイマイチ感はあります。催眠の導入にもなる、「あんた誰?」っていう問い。あとから考えるとこれはアイデンティティがあやふやな現代では逆に問われない気がする。「私は誰」というのがTPOによって変わることになるのが現代だからです。映画で描かれるように、この時代は基本的に職業=自分であるのが基本になっており、そこから突き崩されていくとアイデンティティクライシスにつながるという構図になっていますが、多様化した現代ではそう簡単ではない。現にこのブログの中では私は「京都在住おじさん」なわけです。