京都在住シングルファーザーおじさんのつれづれ雑記帳

京都在住おじさんによる匿名の日記です。ネットのすみっこでひっそりと生きています。ただいまシングルファーザーとして生きてます。備忘録ブログ

映画視聴292作品目「ボイリング・ポイント/沸騰」(8)、戦場のような厨房のリアル

マプラで映画視聴292作品目は「ボイリング・ポイント/沸騰」でした。個人的レーティングは8です。

■ 技術的挑戦と完成度の高さ

「1カメラ・ワンカット」という形式上の制約が、作品の強度を際立たせています。90分間のリアルタイム進行・撮影で、手ぶれの多いカメラワークが主人公の心理的不安を増幅させています。レストランという閉鎖空間で次々と降りかかる災難が、まるで戦場のような緊張感を生み出します。シナリオ・演技・撮影の完璧な連携がなければ成立しません。映画好きなら必見です。

一年で最も賑わうクリスマス前の金曜日、ロンドンの人気高級レストラン。その日、オーナーシェフのアンディは妻子と別居し疲れきっていた。運悪く衛生管理検査があり評価を下げられ、次々とトラブルに見舞われるアンディ。気を取り直して開店するが、予約過多でスタッフたちは一触即発状態。そんな中、アンディのライバルシェフが有名なグルメ評論家を連れてサプライズ来店する。さらに、脅迫まがいの取引を持ちかけてきて…。© MMXX

 

■ ストーリーの核心

クリスマス前のロンドン高級レストランを舞台に、シェフ・アンディの"破滅へのカウントダウン"を描いてます。衛生検査の失敗に始まり、スタッフ間の確執や個々人の抱える問題、出資者の先輩シェフの脅迫まがいの申し出、アレルギー事故と、災難が雪だるま式に膨れ上がります。

 

■ 日本と欧米、レストラン文化の違いの考察

描かれるロンドンの高級レストランを見るにつけ、欧米と日本の高級飲食店の根本的な違いを考えさせられます。欧米式はたぶん高級であればあるほど「総合エンタテインメント空間」なんですよね。お客の要望にどこまでもこたえるスタイル。ウエイター・ウエイトレスという独自の文化もそのことに拍車をかけているように思います。

日本はたぶん高級店になればなるほど逆にたぶん「職人のアトリエ」です。たぶん高いお店ほど客が店のルールに客が従うことが求められれきます。高い店は箱が小さく基本料理は「おまかせ」だったりするわけです。

 これは西欧と日本の哲学の差かもしれないけど同じ値段でどっちが料理自体のクオリティが高くなるかは明らかです。欧米人の中で日本がブームだったり、日本の高級な寿司が人気なのもわかる気がします。