京都在住シングルファーザーおじさんのつれづれ雑記帳

京都在住おじさんによる匿名の日記です。ネットのすみっこでひっそりと生きています。ただいまシングルファーザーとして生きてます。備忘録ブログ

映画視聴327作品目「グラン・トリノ」(9.5)、なんかもう全部よかったです。

Amazon Prime映画視聴327作品目は『グラン・トリノ』——評価は 9.5/10イーストウッド監督・主演の超傑作です。もうすべてがよかった。

朝鮮戦争の退役軍人で、自動車工として勤め上げたウォルト・コワルスキーには、引退後の日常も近所の変わり様も、すべてが面白くない。中でも気に食わないのが、東南アジアからの移民であるモン族の隣人たちだ。しかしある事件が起こり、ウォルトは図らずも暴力と脅しを生業とする地元のギャングから彼らを守ることになる。 Rating G (C) 2008 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

 

なんかもう全部よかったです。年老いた偏屈で差別意識の塊のような老人。しかし、彼が人として、愛すべき人間であることは、そのことを感じ取れる人間には伝わっている。そして、突然隣人となったモン族の人たちとの交わりの中で、人生を取り戻し、成長していく老人。主人公との交流の中でたくましく成長する少年のタオ、聡明で度胸もあり、大胆で老人が心をひらくきっかけをつくった姉のスー。イタリア人の床屋…でてくる人間たちがこれほどまでに愛おしく魅力的に見える映画はそうはない。ユーモアたっぷりの会話。

タオはモン族のギャング達に目をつけられており、とりまく環境は平和とは言えない、不穏な空気。タオの家族に襲い掛かる理不尽…。しかしイーストウッドは監督としての才能がすごくて、天才ですな。タオやスーを演じる俳優はこの映画までほぼ無名の俳優とのこと。なんですかね、この成長していくタオの姿の演技は、ほんのちょっとの表情や目の輝きの部分で演じていて、これは…本人の実力以上なのは間違いない。全盛期の北野武監督の映画に出ている若い俳優もこんな感じの演技してたよなって思いました。生きていくうえで大事なテーマをたくさん詰め込んでいるのに過剰さが一つもなく、説教くささもまったくない。これが映画ですね。

 

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