京都在住シングルファーザーおじさんのつれづれ雑記帳

京都在住おじさんによる匿名の日記です。ネットのすみっこでひっそりと生きています。ただいまシングルファーザーとして生きてます。備忘録ブログ

「ねずみの初恋」を一気読み。無垢な殺し屋の純愛?の結末は…?

「ねずみの初恋」を1巻から7巻まで一気読み。

いま売れている漫画なので、ネットカフェで手に取ってめくってみて…そのまま最新刊まで一気読みでした。最近はやりの殺し屋が主人公の漫画。なんでしょうね、殺し屋漫画が流行るのは現実の過酷さの反映なのだろうか?何かを得るためには何かを失わないといけない、奪わないと奪われる的な等価交換理論が基本の社会、みたいな捉え方をしているというか。現実には人間社会は自然に働きかけることで新しい価値を創造し、そのつくられた価値は積み重なって次の価値を生み出すので、人間社会は等価交換理論で動いてはないのですが(等価交換理論だと発展ゼロとなるので)、それはさておき…。

ヤクザに殺人マシーンとして育てられた女性「ねずみ」が主人公です。彼女は淡々と仕事(殺人)をこなす、相手が誰でも。そしてファブルなみに荒唐無稽に強いという設定。この女性と偶然(?)に恋に落ち、相思相愛となる「碧」との恋愛漫画となります。ちょっとありがち?と、思って読んでいくと、いくつかの伏線と仕掛けが張られていることに気づくことになります。なぜ碧はねずみと出会ったのか?それは偶然なのか?殺人マシーンはいつまでもただの殺人マシーンでいられるのか?このあたりの本格的なサスペンス要素と、哲学的思考の跡があいまって、この漫画のクオリティーは実は非常に高いです。ぱらぱらとめくった時の絵の雰囲気に騙されていましたが、エログロの描写は必要最小限に抑えてあります。この漫画は最後まで付き合おうという感じ。