Amazon Prime映画視聴335作品目は『世界の終わり』でした。——評価は 6.5/10。予想したのと違いました。
世界の終わりを予言するかのような雲が出現しスイスを恐怖へと陥れる。非常事態が宣言されると同時に大混乱が巻き起こる。©2:1フィルム
予想していた「巨大な嵐によるド派手なパニックSF映画」とは大きく異なり、作品は嵐そのものよりも、嵐が迫る中での人々の心理や社会の動きを淡々と描いていました。嵐は最後まで街を完全に破壊することもなく、クライマックス的な盛り上がりも控えめです。登場人物それぞれにテーマが与えられているようですが、それもやや分かりづらい印象。
物語の舞台がスイスであることが重要な意味を持っているように感じました。スイスという国は永世中立の歴史を持ち、EUに加盟していないという独特の立ち位置があります。この設定を通じて、映画は次のようなテーマを提示しているように思えます。
・スイス人の民族意識や、移民に対する蔑視的な態度。
・国家的な危機に直面した際、EUがスイスに対して冷淡であるという構図。
・こうした状況を背景に、スイスという国家の存在意義や立ち位置を問い直す視点。
このテーマは、日本にもかなり通じる部分があります。近年、日本でも外国人、特にアジア系の人々に対する蔑視的な態度や排外主義が見られていますが、天災などで国家が危機に陥ったとき、こうした隣国への排他的な姿勢は結局自分の国に大きな問題を引き起こす可能性があると感じています。映画としてはあんまりおもしろくはなかったです(笑)。
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