京都在住シングルファーザーおじさんのつれづれ雑記帳

京都在住おじさんによる匿名の日記です。ネットのすみっこでひっそりと生きています。ただいまシングルファーザーとして生きてます。備忘録ブログ

綾野剛の「日本で一番悪い奴ら」を視聴。警察モノが好きな人は必見です。

 ネットカフェで綾野剛「日本で一番悪い奴ら」を視聴したのでその雑感。結論から言うとかなり面白い作品で警察系、ハードボイルド系、実録系、そういったジャンルが好きなすべての人にとってためになり、かつ楽しめる作品です。これは視聴を自身をもってすすめます。
 ちょうど朝からネットカフェに入り、漫画を数冊読んだ後、なにか配信されている映画でも見るかなと思いパソコンに電源を入れてなにか面白そうなの探してました。
 まず期待してスーサイドスクワットを見始めましたが、うーんこれは・・・30分くらいでもういいかなって感じで見るのをやめました。次にマネーショートを見始めましたが、これも株取引とはあまり関係のないドラマ(主人公たちの生い立ちなど)部分が見るのがめんどくさくなってきてすぐに終了。
 どうしようかなと、次に綾野剛主演の「日本で一番悪い奴ら」を選ぶ。
 これは当たりでした。まず冒頭から引き込まれる。のっけから主演の綾野剛の演技の魅力をあますところなく引き出しているし、悪徳警察の先輩役のピエール瀧の演技がはまりすぎですわ。ピエール瀧、完全にこういう役どころの地位を確立していると思われます。
 注目点は、この話が道警で現実におこった事件を題材にしていて、劇中で見せられる警察権力の構造的な腐敗ぶりが、ほぼ実話だということ。現実には映画の方がマイルドなくらいです。
 全体を通して暴力的なシーンも含めてコミカルなタッチで描かれているんですが、ことは警察という権力者の腐敗ですからね、僕はこのコミカルさにはリアリティがあると思います。つまりどういうことかといいますと、僕も会社という組織の一員ですからわかる面があるんですが、不正に対する感覚っていうのは組織ぐるみになると急速に麻痺していくんですよね。組織を傘にきての不正の場合、あまりリアリティがなくちょっとした不正を積み重ねることができるのが組織の特徴だと思います。
 ちなみに・・・
 権力は必ず腐敗するという圧倒的真理をドラマに描かれた現実からくみ取るのが大事だと僕は思います。権力は不正する、逆に言えば不正しない権力などありえない、この前提を人がもたなくなってしまえば、権力者による暗黒政治はどんなところでも簡単に実現できます。民衆はどんな時でも権力者には必ず懐疑の目をむけるべきだというのが僕の立場です。すごく身近な例をあげれば会社にいて社長が立派だと言っているやつってだいたいキモい奴で、そういう奴のいうことはほぼ全部間違ってます。
 とにかく間違いなく面白い作品でした。