京都在住おじさんの雑記帳~コーヒー・モーニング・銭湯とかかな~

京都在住おじさんによる匿名の日記です。ネットのすみっこでひっそりと生きています。備忘録ブログ

ネットカフェで映画視聴「マーシュランド」・・・様々な伏線の回収は見る人が自分で(ネタバレ有)

  ネットカフェで映画視聴、今回は「マーシュランド」です。2014年にスペインで制作された映画。スペイン映画ってあんまり見たことないなぁ。ネットカフェのオンデマンド映画で、こういう見たことない映画があるのを見るのは割と楽しいです。

 予告編はコレ↓

  ざっくり内容を書くと若手とベテラン、二人の刑事が田舎町でおこった少女連続強姦殺人を調査して事件の真相を明かしていく・・・というサスペンスです。

 で、これだけ聞くとふむふむ相棒的な話ね、権力者とかもどうせ絡んでくるんでしょ?と思ったあなた。半分はあたっていて半分は違います。

 このドラマの特徴は、ひとつは戦前から1980年代までスペインで続いていた、腐敗と汚職フランコ独裁体制の様相がまだ色濃く残っている時代を描いているということ、いわばスペインにとっての黒歴史的な部分を映画の伏線としてきっちりと視聴者にみせてきます。 

 そして、最大の特徴は大きな伏線のいくつかを視聴者が映画をよく見て自分で回収しないといけない、様々な伏線の回収は見る人が自分でっていうとこと。それはなぜかと言えば正義感の強い若手刑事が最後には栄転と引きかえにいろんなことに蓋をすることで幕がおりるからです。視聴者ももう捜索はできない・・・

 これが実によくできているんです。ネタバレになってしまうんだけど・・・いくつか

 主人公のベテラン刑事のファンは元秘密警察で数々の少女をリンチしてきたという「噂」が真実であることが最後に明らかになるわけです。少女たちと一緒に写っていた写真のネガに映る顔のない正体不明男がファンであるという「疑惑」もグッとリアリティがます。しかしこの部分は映画でははっきりとは明かされない。

 少女とつきあってから、売春させる、イケメン青年は逮捕されるわけだけど、結局はその背後にいるであろう黒幕は逮捕されないことも、謎を残します。つまり主人公は意図的に臭いものには蓋をしているのです。

 雨の中強姦殺人の実行犯を追いつめる刑事二人のシーン。このシーンでベテラン刑事はなぜか犯人を逮捕せずにキニのナイフで滅多刺しにして、殺してしまいます。これも非常に不自然で、ベテラン刑事による実行犯の口封じのためと解釈するのが自然に思います。

 などなど、不自然な描写のほぼすべては正面から回収は一つもされません。ここは見るものが考えないといけないのです。

 このバランスが非常に優秀な映画です。なぜなら、見るものは(自分なりの)考えると答えがだせるからです。ただ、こういうやり方は好き嫌いが分かれるとは思います。

 

  気になる方・・・ぜひみてください。

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 最後に完全ネタバレの僕の解説をします。

 元秘密警察のベテラン刑事、そして警察署長を含め、少女売春にはみなかかわっています。少女を拷問して殺したのはベテラン刑事だと思います。ベテラン刑事は若手刑事を見張り、そのことを隠蔽するために最後行動したと思います。