アマゾンプライムでの映画視聴
63作品目は…
「ウインド・リバー」を
視聴しました。
厳寒の大自然に囲まれたアメリカ中西部ワイオミング州にあるネイティブアメリカンの保留地“ウインド・リバー”で見つかった少女の凍死体―。遺体の第一発見者であり地元のベテランハンターのコリー・ランバート(ジェレミー・レナー)は案内役として、単身派遣された新人FBI捜査官ジェーン・バナー(エリザベス・オルセン)の捜査に協力することに。 ジェーンは慣れない雪山の不安定な気候や隔離されたこの地で多くが未解決事件となる現状を思い知るも、 不審な死の糸口を掴んだコリーと共に捜査を続行する...。
(Amazonプライムより)
やっぱり、話題作・評価が高い作品は見ておいて損がないものが多いと思います。この「ウインド・リバー」も評価がとても高かったのでみることにしました。
見てみると、この映画は相当に重たい作品で、見れば圧倒的に暗い気持ちになるのは確実の映画。それでも「ウインド・リバー」は見るべしです。みるべき作品です。
事件の背景にあるのは、アメリカの歴史と現在そのものです。部族警察というのがでてきたので少しググってみると…アメリカにはそもそも先住民が広大な荒れ地に押し込められて生活しています。そこには事実上警察もほぼいないらしいのです。先住民への犯罪はほぼ野放しになっている。しかもこれら先住民の暮らす地域は、もともと彼らが暮らしていた土地ではなく、土地を奪った白人たちが彼らを勝手に不毛の地に押し込んでいるだけという恐ろしい事実。
そうですよね、アメリカというのは、ネイティブ・アメリカンから土地を暴力奪い、黒人奴隷労働という人種差別の上にできた、他人から奪うことによって築かれた虚構の大国です。アメリカ、ホンマ血塗られた大地そのものやな…重たいなぁ。奪うことのみを基礎として発展してきた国。いろいろ考えちゃいます。奪ったものは返さないといけない。自国も含めて、血塗られた過去・歴史を振り返ること、それはつらいけれど、目をそむけてはいけない、そんなふうに思ってます。日本の現在もベトナムからの技能実習生を奴隷のようにつかって、笑いながら搾取している経営者が普通にあちこちにいるわけで…他国のことばかりは言えないけど…