京都在住シングルファーザーおじさんのつれづれ雑記帳

京都在住おじさんによる匿名の日記です。ネットのすみっこでひっそりと生きています。ただいまシングルファーザーとして生きてます。備忘録ブログ

「エルピス—希望、あるいは災い—」第4話の感想、岸本(眞栄田郷敦)覚醒です!

さて、エルピスも第四話まで視聴しました。

bungeling999.hatenadiary.jp

第四話、今回も見どころ、情報量の多い内容でしたが…ドラマ的な見どころとしては、鈴木亮平長澤まさみのラブシーンもありましたが…今回一番印象に残ったのは、屋上での村井(岡部たかし)と岸本(眞栄田郷敦)のシーン。そこでの岸本の覚醒ですね。このシーン、いろいろな挫折も抱える上司の村井が、おそらく何かをかかえている後輩を突き放し、抱えているものを出させることで成長を促すシーンです。ある意味「できる上司」として後輩社員の成長のイベントをつくるという普通のシーンなのですが…岸本に詰め寄る村井の言葉を聞いて思うのは、村井は、このとき岸本がおそらくいじめを「見て見ぬふり」をした人物だと決めつけているというシーンになっているのだと思います。一見して善良で、中途半端ではあるが真面目な正義感を持つ岸本がかかえる「闇」の量を見積もれば、たぶんそのあたりだろうと。ところが、岸本が抱えていたのはいじめの「見て見ぬふり」ではなく、SOSをだしてきた友人を「裏切り」「見殺し」にして、その犠牲の上に成り立ち、生きてきた人生だったという内容。つまり岸本は村井さんの想像のはるか上のものを抱えていて、それをここで全部吐き出して「覚醒」したということになります。「もう飲み込まない」と決意したはずの浅川(長澤まさみ)が再審請求棄却という事実に押しつぶされ、現実から逃げて弱い浅川にもどってしまっていることと比べて、おそらく圧倒的な変貌・覚醒をここで岸本は遂げています。そう思うと、この物語、出発点で浅川に働きかけて冤罪事件追及のきっかけをつくったのは岸本だったということが生きてきます。岸本はもう逃げられません。ラスト前「斎藤さんとのこと黙っておいて」といかにもつまらないことを頼む浅川を何もいわず見下す岸本の目の演技、ホントに迫真でしたね。来週も楽しみです…。

あ、前回予想した、プロデューサー名越が何かあって、放送を許可しなかったのでは?という予想は今回で完全に覆されました。単にめんどくさい案件を避けるためということが明らかに、彼はこのドラマにおいてまったく重要人物ではないことは今回はっきりしました…。