京都在住シングルファーザーおじさんのつれづれ雑記帳

京都在住おじさんによる匿名の日記です。ネットのすみっこでひっそりと生きています。ただいまシングルファーザーとして生きてます。備忘録ブログ

映画視聴317作品目「地獄の警備員」(5)、松重さんはサラリーマンでなく警備員だった。

Amazon Prime映画視聴317作品目は「地獄の警備員」でした。——個人的な評価は5/10でした。なんと松重さんがサラリーマンではなく警備員で食べ物にこだわりも無く食を粗末にするダメなやつでした!

『スパイの妻<劇場版>』でベネチア国際映画祭銀獅子賞に輝いた黒沢清監督による傑作Jホラー。松重豊が凶暴で謎めいた警備員を怪演している。バブル景気で急成長を遂げる総合商社に二人の新人がやってきた。ひとりは絵画取引を担当する秋子(久野真紀子/現 クノ真季子)。そしてもうひとりは巨体の警備員・富士丸(松重豊)。元力士の富士丸は兄弟子とその愛人を殺害。しかし精神鑑定の結果無罪宣告されていた要注意人物だった。秋子が慣れない仕事に追われる日々の中,警備室では目を覆うばかりの惨劇が始まっていた。恐怖の一夜を支配する警備員の影が迫る!

黒沢清ワールドの初期作品です。松重豊さんが、不気味な殺人鬼の役を演じてますが、今からみると、松重さん、何やってんの?もっと食べ物大切にしてよ、という風に見てしまいます。そして、この1992年の映画をみると、一番やばいのは、異常殺人者の警備員ではなく、当時普通に働く会社の男性達で、女性にとっては地獄みたいな会社になっていることです。直属の上司は、女性を自らの性的指向の対象としかみてない恐怖の変態男。同僚の若い男性も、それを知りつつも何もせず隙あらば自分が女性に近づこうとするゲス社員。この部署でまともな男性社員は一人だけ。この人は最初からみんなのコーヒーを自分でいれにいったりしてたのでいいやつかな?と思ったら最後どんどんホントにいいヤツになっていきました。松重さんのホラーシーンより当たり前のように描かれる30年前の会社の現実の方が怖かったです。そういう意味ではこの30年で日本は随分マシになりました。肝心のストーリーですが、異常な殺人鬼の心境など知らないし、わからない、サイコパス殺人鬼は異常なだけって話になっているところがリアルで怖さを引き立てているのですが…やっぱり松重さんより大杉漣演じる上司の方がホラーです。花をもってエレベーターに乗るシーンなど演技力も含めて恐怖そのものです。それに比べると松重さんのホラーシーンはそこまで怖くなかった。完全ワイヤレスイヤホンこの価格帯最終形態はこれ!