アマプラで映画視聴の101作品目は「NOPE」でした。今年中に130作品まではみたいですね。
亡き父から、牧場を受け継いだOJは、父の事故死をいまだに信じられずにいた。飛行機部品落下による衝突死と されているのだが、そんな“最悪の奇跡”が起こり得るのだろうか?何より、OJはこの事故の際に一瞬目にした飛行物体を忘れられずにいた。妹のエメラルドはこの飛行物体を撮影して、“バズり動画”を世に放つことを思いつく。やがて起こる怪奇現象の連続。それらは真の“最悪の奇跡”の到来の序章に過ぎなかった…。
(Amazonprimeより)
ストーリー自体はとくに注目することはあまりなく、あとから振り返るとストーリーはイマイチな気もします。UFOと思っていたものが実は…というホラー映画ですが…。ホラーとして映像を楽しむ作品かもと思います。いろんな映画のオマージュがでてきます。あの有名なAKIRAのバイクシーンとかも。たぶん監督が日本のアニメが好きなんでしょうね。一方で役者はみな魅力的だし、カメラワークも圧倒的にみせてくるし、話はどんどんテンポよくすすんでいくので見ているものを全然飽きさせません。主人公の寡黙な黒人の演技もすごい魅せますね、カッコいいし。そういう意味では、いかにもハリウッドって感じの作品でもあります。邦画でこれと骨格が同じストーリーの映画つくったら間違いなくB級映画になるんだろうなという感じ。
ただあとで検索してみたら、中身はハリウッドの搾取の構造や映画産業に対するかなり痛切な皮肉、批判をちりばめた内容だったようです。映画ででてきたハリウッド映画の黎明期を支えた黒人の話も実話。そうした黒人の歴史はハリウッドでは抹消されているわけです…。あまり気にせず集中せずにみていたので、あとから検索するまで、そこまで気づけなかった面もありました。言われるとなるほどって感じでした。途中で絡んでくる、サルの暴走の話はいろいろ重要性があるのですが、そこもかなりよく見ないとわからないです。
見て損はない普通に面白い映画でした。