京都在住シングルファーザーおじさんのつれづれ雑記帳

京都在住おじさんによる匿名の日記です。ネットのすみっこでひっそりと生きています。ただいまシングルファーザーとして生きてます。備忘録ブログ

アマプラで映画視聴131「すばらしき世界」(9/10)、文句なくいい映画

アマプラで映画視聴、131作品目は「すばらしき世界」でした。個人的レーティングは9/10です。ストーリー、演技、カメラワーク、文句のつけようのないいい映画です。

下町の片隅で暮らす短気ですぐカッとなる三上は、強面の見た目に反して、優しくて真っ直ぐすぎる性格の男。しかし彼は、人生の大半を刑務所で暮らした元殺人犯だった--。一度社会のレールを外れるも何とか再生したいと悪戦苦闘する三上に、若手テレビマンがすり寄り、ネタにしようと目論むが...。三上の過去と今を追ううちに、逆に思いもよらないものを目撃していく--。 ©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会

基本的に誰がみても素敵な映画です。役所広司、仲野太賀、六角精児の3人はもちろん出ている役者みんなうまい人ばかり…。同時に映画における監督の力ってのもとても感じました。役者の演技がうまいだけではないものがこの映画の撮り方にはあると感じます。気を機てらうような、見るものを唖然と言わせるような、期待を裏切るような、そんなカメラワークも演出はない、上質のドラマを忠実に、しかし最も効果的なやり方で再現している気がします。それと…最後の最後の介護施設での一幕はとても残酷でリアルです。普通の人(僕ら)が持つ悪意の怖さというか、どこにでもあるものですよね、あれ。普通の弱い人がさらに弱い人を叩くという。現実の大変さにあって、怒りの矛先が違うというか。そして、それにしても役所広司は演技うますぎ。