京都在住シングルファーザーおじさんのつれづれ雑記帳

京都在住おじさんによる匿名の日記です。ネットのすみっこでひっそりと生きています。ただいまシングルファーザーとして生きてます。備忘録ブログ

アマプラで映画視聴154「ある男」(9/10)、文句のつけようのない名作映画でした。

アマプラで映画視聴154作品目は「ある男」でした。個人的レーティングは9/10です。これこそ日本映画の名作がまた一つって感じのストーリーと映像でした。文句のつけようのない作品でした、おすすめ。

弁護士の城戸(妻夫木聡)は、かつての依頼者である里枝(安藤サクラ)から、亡くなった夫「大祐」(窪田正孝)の身元調査という奇妙な相談を受ける。里枝は離婚を経て、子供を連れて故郷に戻り、やがて出会う「大祐」と再婚。そして新たに生まれた子供と4人で幸せな家庭を築いていたが、ある日「大祐」が不慮の事故で命を落としてしまう。悲しみに暮れる中、長年疎遠になっていた大祐の兄・恭一が法要に訪れ、遺影を見ると 「これ、大祐じゃないです」と衝撃の事実を告げる。愛したはずの夫「大祐」は、名前もわからないまったくの別人だったのだ‥‥。「大祐」として生きた「ある男」は、いったい誰だったのか。何故別人として生きていたのか。「ある男」の正体を追い“真実”に近づくにつれて、いつしか城戸の心に別人として生きた男への複雑な思いが生まれていく―――。

 

とても、いい映画でした。安藤サクラさんの演技、もううますぎて…言葉なくても表情で理解させてくる演技連発ですね。僕的にはストーリも映像も日本映画のいい部分を凝縮させた映画だと思いました。自分の過去を消した男がテーマなのですが、その理由も、まわりの人々の思いも、普通に生活する人たちによる「心ない」言葉の連続も…。差別や日本社会の「狭さ」「生きづらさ」を構造的にえぐるような描写も。いろんなテーマをいれながら、サスペンスとしても映画としても完璧に成立させている名作だと思います。それにしても「ある男」の彼が人生を「変えた」理由は僕にはきわめて日本的な気がします。自分の実力ではない部分で差別されたり、それを負の感情として抱え続けないといけない社会。これアメリカや中国の映画ではあまりないですよね、もちろん、日本よりももっと理不尽で直接的な人種差別はあるんだけども…このいわれなき差別をされる側が自分で自分を責めないといけないような社会というのがとても…日本的な感じがする。いい映画なのでまだみてない人はぜひ!