京都在住シングルファーザーおじさんのつれづれ雑記帳

京都在住おじさんによる匿名の日記です。ネットのすみっこでひっそりと生きています。ただいまシングルファーザーとして生きてます。備忘録ブログ

アマプラで映画視聴80「A Time to Kill」、25年前のアメリカの法廷映画

Amazonprimeでの映画視聴80本目は「A Time to Kill」にしました。ちゃんとした映画みたいなと思い…名作と言われる感じの評価の高い作品を意図的に選びました。

  

アメリカのベストセラー作家ジョン・グリシャムのデビュー作をもとにした法廷サスペンス。ミシシッピー州の街カントンで10歳の黒人少女が二人の白人青年に暴行を受けるという事件が起った。娘の哀れな姿に心を傷めたその父カール・リーは、マシンガンを持って裁判所に出向き、その青年2人を射殺してしまう。新米弁護士として働くジェイクは有能な法学生エレンの助けを借りてカール・リーの弁護を務める事になるが……。(アマゾンプライムより)

重たい作品。アメリカにおける差別の現実(約25年前)…この映画から20年後にアメリカでトランプが大統領になり、ジョージフロイトさんの事件が起こっていることを考えると、25年前と今のアメリカと世界は地続きであることは想像することは容易いように思います。アメリカ南部で黒人のおかれている現実と、その「友人」として弁護に立つ主人公。物語が進む中で、これが「友情」の物語ではないことが視聴者につきつけられます。この映画の秀逸なところはそこだと思いました。中盤からラストにかけてのサミュエル・L・ジャクソンが主人公につきつける言葉の鋭さは見応えがあります。

それにしてもアメリカの南部の黒人差別のむごさのレベル、差別意識にまみれたKKK白人の意識「(アメリカは)黒人に譲歩しすぎている」という…コレ日本でも見たことあるな、日本にもこんなこという極右の人いるなというデジャブ感もある…。

ただ差別主義者が実際にやることは日本とアメリカ(KKK)ではまったく違う。アメリカは結局は自分の身は自分で守るという思想の根付いた野蛮な国です。ちょっと日本で暮らす僕には違和感のありすぎる世界です。

そして法廷ものですが、この映画を見る限りアメリカの司法制度は無茶苦茶です。不安定な判断しかくだせない陪審員制と、司法取引の横行。評決をひっくり返す主人公の迫真のスピーチも冷静に考えると、スピーチ一つで陪審員の心情がすべてという…これはおよそまともな裁判ではないです。だったら、いままでの調査や審理はなんだったんだって話になるんだから…。いろいろありますが、とても名作なので、見て損はない映画でした。

↓じつは、これ高校生の時に読んだ本です。いまでも必読の内容。