京都在住シングルファーザーおじさんのつれづれ雑記帳

京都在住おじさんによる匿名の日記です。ネットのすみっこでひっそりと生きています。ただいまシングルファーザーとして生きてます。備忘録ブログ

アマプラで映画視聴148「レヴェナント:蘇えりし者」(7/10)、雪の世界が美しい+クマ

アマプラで映画視聴、148作品目は「レヴェナント:蘇えりし者」でした。個人的レーティングは7/10です。映画らしい映画で、これは家じゃなくスクリーンで見た方がいいんでしょうね。

1823年、アメリカ北西部。先住民の襲撃を受けて故郷への帰路に着いたハンター集団の1人、ヒュー・グラスが熊に襲われて重傷を負う。同行は無理と判断したリーダーの指示により、グラスは息子ホークと2人の仲間を付き添いとして現地に留まることに。だが、グラスに敵意を抱く付き添いのフィッツジェラルドは、彼を生き埋めにした後、ホークを殺害して逃走。死の淵から蘇ったグラスは復讐に燃えてフィッツジェラルドを追う…。(c) 2015 Regency Entertainment (USA), Inc. and Revenant, LLC in the U.S. only. (c) 2015 Monarchy Enterprises S.a.r.l. and Revenant, LLC in all other territories. All rights reserved.

フィクションですが実話がベースです。完全なフィクションだと思ってみるのと、実話がベースで現実に比較的近い中身であると思ってみるのでは随分違った印象になる映画だと思います。なのでストーリーは逆に単調な面もあります。あっと驚く中身があるというわけではなく、寒い大地で生きていくことの厳しさや、侵略者である白人とネイティブアメリカンとの争いも比較的リアルに描かれているように思います。そもそも主人公が傷つくきっかけになったのはクマだし…そこから息子を殺されるまでの復讐劇にいたるまでは当然酷い話ではあるんですが…。そして、現実には倫理観や正義感を持つ隊長の責任も大きいように思います。もともとなんでアイツに任せるの?って話…にもなります。そして隊長の持つ倫理観や正義感はあくまで白人の枠の中のもので、侵略されている側には当然向けられません。映像の大半は北アメリカの美しくも厳しい自然の描写についやされます。残虐シーンも多くありますが、この自然の迫力はみているだけで癒されます。アメリカは…そもそも白人がネイティブアメリカンから強奪した土地だったことは忘れてはいけないように思います。もともと住んでいた人の全てを奪って、その上に、黒人を奴隷して使用して、築き上げたのが現代アメリカの繁栄です、このことは忘れてはいけない。民主主義だ自由だと言っても、誰かの生存と自由を徹底して奪って成り立っている面があります。土地なんて一ミリもいま持っている人のものではないですからね…。映画の主題とはズレるけど、21世紀中には世界は奪ったものをもともともっていた人(個人ではなく多数者)に返す流れがおこってほしいように思います。