京都在住シングルファーザーおじさんのつれづれ雑記帳

京都在住おじさんによる匿名の日記です。ネットのすみっこでひっそりと生きています。ただいまシングルファーザーとして生きてます。備忘録ブログ

アマプラで映画視聴212「ロストケア」(7.5)、介護問題を真正面から取り上げた良作

アマプラで映画視聴212作品目は「ロストケア」でした。個人的レーティングは7.5/10です。アマゾンプライムでの押しが強いのもあってみましたが、見てよかったと思います。介護問題を真正面から取り上げる社会派映画です。

早朝の民家で老人と訪問介護センターの所長の死体が発見された。捜査線上に浮かんだのは、センターで働く斯波宗典(松山ケンイチ)。だが、彼は介護家族に慕われる献身的な介護士だった。検事の大友秀美(長澤まさみ)は、斯波が勤めるその訪問介護センターが世話している老人の死亡率が異常に高く、彼が働き始めてからの自宅での死者が40人を超えることを突き止めた。真実を明らかにするため、斯波と対峙する大友。すると斯波は、自分がしたことは『殺人』ではなく、『救い』だと主張した。その告白に戸惑う大友。彼は何故多くの老人を殺めたのか?そして彼が言う『救い』の真意とは何なのか?被害者の家族を調査するうちに、社会的なサポートでは賄いきれない、介護家族の厳しい現実を知る大友。そして彼女は、法の正義のもと斯波の信念と向き合っていく。(C)2023「ロストケア」製作委員会

 

松山ケンイチ長澤まさみ、椎名幸太。役者もみんないいし、ストーリーもしっかりしているので超安心して見れます。見て損がない、誰にでも安心しておススメできるタイプの映画って感じがします。テーマはずばり介護問題。家族に介護がおしつけられる日本の現実への鋭い問題的になっています。映画としては、検察の長澤まさみさんに重たい役を背負わせるのは必然だと思うんですが…問題を浮き彫りにするためには、そのドラマ性によって問題が少しだけはぐらされてしまう面もあるように思いました。映画なんでそうするしかないんですが…。実際介護問題は本当に深刻で、お金だけでなく、膨大な時間や精神的負担を家族に負わせる仕組みになっています。介護保険制度をつくってお金も徴収しているのに社会的に満足にケアする介護システム、低所得でも誰でも安心してはいることのできる介護施設をつくっていないこの国の矛盾は大きい。あなたの両親に介護が必要になったときあなたはどうしますか?って問いをつきつけられる映画になってます。介護問題で言うと、この事件は必ず思い出されます。

こちらは涙なしには読めない事件です。この母親を殺した息子を誰が悪いと言えるのでしょうか?映画でも描かれますが、生活保護を申請にいっても水際作戦で断られる。母親を殺したのは息子でなく「国」のシステムそのものです。だからこの問題悪いのは国=ほぼ自民党だということで結論はっきりしてます。家族に過度の責任負わせるの間違っているのもはっきりしているし、家族だからという理由で、できない負担をさせられるのも100%間違ってます。日本の社会システムは面倒をみれる家族がいると国がそれに甘えて家族にケア負担を押し付けてくるシステムになっているので、そこは国(行政)を甘やかさずに、毅然として態度をとることがむしろ大事です。生活保護もそうなんですが家族としては国(行政)の見えないところでこっそり支援するのが大事な場合もあります。いろいろ考えることのできるいい映画です。プロジェクターの一押しはこのネビュラの3ですね。コスパ考えるとレーザーじゃない方がいい。