京都在住シングルファーザーおじさんのつれづれ雑記帳

京都在住おじさんによる匿名の日記です。ネットのすみっこでひっそりと生きています。ただいまシングルファーザーとして生きてます。備忘録ブログ

アマプラで映画視聴74「プロミシング・ヤング・ウーマン」、重たいテーマの作品ですが必見です

マゾンプライムでの映画視聴74作品目は「プロミシング・ヤング・ウーマン」です。

30歳を目前にしたキャシー(キャリー・マリガン)は、ある事件によって医大を中退し、今やカフェの店員として平凡な毎日を送っている。その一方、夜ごとバーで泥酔したフリをして、お持ち帰りオトコたちに裁きを下していた。ある日、大学時代のクラスメートで現在は小児科医となったライアン(ボー・バーナム)がカフェを訪れる。この偶然の再会こそが、キャシーに恋ごころを目覚めさせ、同時に地獄のような悪夢へと連れ戻すことになる……。

Amazonprimeより

 あ、映画の予告編のユーチューブはこれ。

内容というか、おおまかのあらすじは、予告編を見て、映画の説明をみれば、ほとんどの人は予想できる作品です。もちろん結末は予想はできませんし、ネタバレになるので書きません。が、あらすじは予想できます。なぜなら、この映画で取り上げられているテーマが社会問題だからです。つまり、誰にでも起こりうること、起こってい(た)ること、ということ。実話ベースの話をフィクションに味付けした作品。だからこそ重たいし、リアリティーがあるし、目をそむけたくなるような面もある。

性犯罪の被害者は、耐え難い苦痛を一生背負い、時には命さえ絶つ現実があるのに、加害者は忘れ、良心の呵責すら感じず、その後の人生を謳歌する。そして、見て見ぬふりをして加害者に加担するまわりのひとたち…。こうした映画をみると、その渦の中に自分もいると気付かされるから、見ていると恐ろしくなるのです。とても映画らしい映画だと思います。そして見るものに少しの許しを与えてくれるのも、やはり映画だからです。現実はたぶんさらに悲惨…

映画とはほんの少しだけそれますが、根本にあるのは大きくは「差別」の問題です。自分と異質なもの、別のもの、仲間内の「外」、他者に対してそう認識した瞬間に人間はどこまでも残酷になれます。人種、民族、国籍…様々な差別が社会には根深く残ってますが、この映画をみて改めて、そうした差別の中で現代に残る最も根本的な差別は実は「性的差別」ではないか?と思わされました。この差別は実は、人種や民族の差別よりもより根深い、どういう意味で根深いかというと、自分も含めておおよそ無自覚で特権的だし、無自覚で加害者たりえる可能性があるという意味です。昨今、フェミニズムに対する嫌悪感も世間にはありますが、僕はフェミニズムは人類が進歩するために避けて通れない思想ではないか、と考えてはいます。