アマプラで映画視聴・・・ヒットラーものシリーズ・・・
「帰ってきたヒトラー」です。
これはですね、現代に突然ヒトラーがタイムスリップしてきたらどうなるか?
そのタイムスリップしてきたヒトラーがコメディアンとして活躍する、という中身で、ドイツの現状や問題点、現代ドイツ人の人々の心理を浮き彫りに・・・。
コメディータッチなのが逆にシリアスな恐怖心を見終わった後に呼び起こすことに成功しマス。
ヒトラーの亡霊はおもったより現代ドイツを徘徊しているんだなと思うシーンがたくさん。経済格差、不平等、日々の暮らしのしんどさ・・・そういう現実をまざまざと突きつけ強い言葉をぶつけてくる、本当は「優秀」なはずの「ドイツ人」がなぜこんなみじめな状況に陥っているのか?というヒトラーの扇動的な問いかけに、共感する現代ドイツ人。
それにしても、それにしても、ヒトラー登場時も最初はみんな笑っていたという、あんたのせいで家族が殺されたと、ヒトラーを正面から否定する、おばあちゃんの言葉は胸につきささります。けれどこの映画の中でこのおばあちゃんの声はかき消されていくのです。
思い当たること、あるなぁ。
過激さをもって差別や分断を口にする政治家や作家を、あれは正しいこともいっている、と最初はそんな気持ち・・・でも、彼らが権力をとったとき、現実に力をもったとき、そのときはもう遅いんですよね・・・
この物語はドイツ人にむけた物語だけど・・・現代日本を生きる我々につながってるわ。
ヒトラー最後の12日間とあわせてみると・・・面白さ倍増!!