アマプラで映画視聴、114作品目は「バクダッド・カフェ」でした。個人的レーティングは8/10。高校生の時にみた懐かしの映画を約30年ぶりに視聴。
ラスヴェガス近郊の砂漠にたたずむ、さびれたモーテル"バグダッド・カフェ"。そこに現れたのは旅行中に夫と別れたばかりのドイツ人女性ジャスミンだった。家庭も仕事もうまくいかず、常に"怒り"モードの女主人ブレンダは、言葉も通じない珍客にストレスをつのらせるばかり。だが、いつしかジャスミンの存在は、この店をオアシスのようにうるおし始めるのだった……。初公開の1987年以来、世界中のアーティストがカヴァーした名曲「コーリング・ユー」と共に、多くの熱狂的な支持者を生み出した伝説の"ミニ・シアター"ムーヴィー。2008年に監督自身が全カットのトリミング、色を調整しなおした、目にも鮮やかな<ニュー・ディレクターズ・カット版>でお楽しみください!(アマゾンプライムより)
高校生の時、つまり中二病の時期に背伸びしてレンタルしたり、映画館にみにいった映画といえば印象に残っているのは「バグダッド・カフェ」、「ニュー・シネマ・パラダイス」そして「未来世紀ブラジル」です。まぁあの頃、映画館でみて一番よかったのは「AKIRA」なんですけどね(笑)。田舎では上映されず電車で1時間以上かけて都会の映画館まで行ったのを覚えてます。田舎の高校生が必死で世界的な流行りの映画をみていたわけです。ゴダールとかは、当然レンタルするよね、みたいな。
さて、バクダットカフェですが…昔は退屈な映画だな、これホンマ世界中が熱狂しているのかいな、と思っていたし、主人公のジャスミン・ムンシュテットナーさんの魅力がまったくわからなかったです。そりゃそうですよね、10代の少年だったし。少しはじまって部屋にはいって、絵の前で夢想するジャスミン。そこで描かれるジャスミンのヌードシーン。「なんなんだコレ…」って当時はっきり思ったのを覚えてます。ところが…アラフィフになった僕には、圧倒的なジャスミンさんの魅力も、この冒頭の夢想とヌードが示唆するものも、はっきりわかってしまうわけです。ルディの絵のモデルを引き受け、徐々にヌードに近い姿になっていくジャスミンにかわいらしさと美しさ。綺麗さってルッキズムじゃはかれない。そして「恋」って年齢関係ないなっていうのも思う。映画は、とてもゆっくりしています、映像で表現されることが全てです、複雑な過去やいきさつは語られません。誰も死にません、大きな事件は起こりません、でも一人一人の人間模様は浮き彫りにされます。人って人でしか癒されないってことも、すごく伝わってきます。じんわりとしてとても心があたたかくなります。まさに名作ですね。みてよかった。最高でした!