アマプラで映画視聴、138作品目は「見えざる手のある風景」でした。個人的レーティングは7/10です。
近未来、地球はあるエイリアンの種族に占領される。その官僚主義的支配と高度なテクノロジーによって、地球の大半が貧困と失業にあえぐ中、２人のティーンエージャーが家族の未来を守るためにリスキーな計画を立てる。
意欲的で面白い映画でした。高度な知性をもった宇宙人の支配というのですが、侵略者の宇宙人というのは人間的な感情のある部分（恋愛など）が欠落していて、合理主義、拝金主義、官僚主義が入り混じったような不思議な宇宙人。ただ決して感情がないわけでもない…。決して「悪意」をもって人類を搾取しているわけではなく「善意」で粛々と搾取しているようなタイプでこれが余計にやっかいです。宇宙人の侵略という形をとってはいますが、これは資本主義の行きつく先への暗示という感じもします。だからあえての「見えざる手」なのだと思うし。高度な技術を持つこの社会では、弁護士も会計士も精神科医も必要なくなります。
