京都在住シングルファーザーおじさんのつれづれ雑記帳

京都在住おじさんによる匿名の日記です。ネットのすみっこでひっそりと生きています。ただいまシングルファーザーとして生きてます。備忘録ブログ

アマプラで映画視聴137「THE BATMAN ザ・バットマン」(6.5/10)

アマプラで映画視聴、137作品目は「THE BATMAN ザ・バットマン」でした。個人的レーティングは6.5/10です。

優しくもミステリアスな青年ブルース・ウェイン。両親殺害の復讐を誓い、悪と戦う“バットマン”になって2年が過ぎた。ある日、権力者を標的にした連続殺人事件が発生。その犯人を名乗るのは、史上最狂の知能犯リドラー。彼は犯行の際、必ず“なぞなぞ”を残し、警察や世界一優秀な探偵でもあるブルースを挑発する。リドラーはいったい何のために犯行を繰り返すのか?すべてを奪おうとするリドラーを前に、ついにブルースの良心が狂気に侵蝕されていく――。

なかなか興味深くて考えさせられる映画でした。そして終始画面が暗い。バットマンというヒーローの暗さというのは余すところなく描かれている気がしました。それにしても長い、なのでその分僕の評価はマイナスになりました。キャットウーマンとの掛け合いがわりとあるんだけど、後から考えるとキャットウーマンいなくてもストーリーほぼ全部成立するので、僕としてはキャットウーマンなくして、リドラーをもっと深めて、全体を短くしてほしかったです。暗くてシリアスな映像なんですが、警察と一緒にマスクで捜査にあたるバットマンはかなり滑稽でもあります。だって警察と一緒にコウモリコスプレの人が犯行現場にいるんですよ!ホントなら絶対笑うと思う。本筋でいうと、やはりゴッサムシティというアメリカの資本主義の悪い部分を凝縮したような町がよく描かれていると思います。汚職と腐敗にまみれて、金と暴力が支配する資本主義の町…。その中にあって希望はどこにあるのか?復讐心で行動していたバットマンリドラーに問いを突き付けられる中で成長していく姿を描いています。お前のやっていることはしょせんお坊ちゃんの道楽やん、って感じでバットマンに現実が突きけられていく部分はリアルです。バットマン好きならみて絶対損のない映画だとは感じました。

あと本筋とズレるのですが映画を見終わって「親の罪は子の罪」というリドラーの命題。これは基本的には庶民にとってはたぶん間違っている(そんな話にはならん)ってわけですが、親の莫大な遺産を引き継いでいる資産家の息子にとってはどうなのか?といわれるとこれは理屈の上でも正しいともいえる。例えば仮に政治家の2世や3世が親の罪は子には関係ないということは言えないわけだし。その資産・遺産がどうやって築かれたのか?と考えるのは大事。たぶん受け継いでいるものが大きければ大きいほどこのリドラーの命題は正しくなる。