アマプラで映画視聴、95作品目は「血筋」になります。
18年間、音信不通だった親子の再会物語。中国朝鮮族の少年は10歳のとき日本に移住し、20歳になったことを機に画家だった父を探す。だが父は韓国で日雇い労働をしながら借金苦の日々だった。虚栄心からお金で子への愛情表現を試みるが...。切ないほど「嘘」くさいノンフィクション。
アマゾンプライムより。
普通に「血と骨」をちょっと連想して見ました。中身は全然違います。大げさに言えば中国朝鮮族というあまり聞きなれないルーツを持つ主人公のルーツをめぐるドキュメンタリー。父は出ていっているものの、その後(たぶん)そこまで不幸な人生をおくっているわけでもない大学生の小さいルーツをめぐるドキュメンタリーでもあります。
音信不通の父を探す息子の旅。超あっさりと父はみつかります。父は息子にいいカッコをして、父親面をしようとするのですが、わりとあっさり地が出て、息子の金で食事をして、金を無心したりもします。それでも何かにつけ息子にマウントをし、説教をする父。悲しくも可笑しい、逞しくもあり、どうしようもないタイプの人間でもある父と息子と、その家族たちのドキュメンタリー。苦労して子どもたちを「立派:に成長させた母方の祖父母たちがの今の心情の吐露も切ない。人間が生きることについてじわじわと考えることができる良作映画です。儒教的価値観に支配される韓国社会特有の古さ、窮屈さも映画の中では垣間見えます。
ファイヤースティックは買ってよかったものの一つです↓