京都在住シングルファーザーおじさんのつれづれ雑記帳

京都在住おじさんによる匿名の日記です。ネットのすみっこでひっそりと生きています。ただいまシングルファーザーとして生きてます。備忘録ブログ

アマプラで映画視聴141「ブリキの太鼓」(8/10)、超名作をついにアマプラで視聴。

アマプラで映画視聴、141作品目は「ブリキの太鼓」でした。個人的レーティングは8/10です。超名作をついにアマプラで視聴。

カンヌでパルム・ドールを獲得したV・シュレンドルフ監督の傑作に、幻の未収録シーンを20分以上追加。3歳で自らの成長を止めた少年の視点で、激動のポーランドを描く。ドイツのノーベル賞作家ギュンター・グラスの名作を映画化した社会派ドラマ。大人たちの醜い世界に嫌気がさしたオスカルは、3歳の誕生日に自らの成長を止めた。それと同時に、太鼓を叩きながら奇声を発するとガラスが壊れるという超能力を身につけ…。太鼓を叩きながら奇声を発するベネントの怪演がまさに圧巻で、グロテスクな描写が人間の愚かさを浮き彫りにする。アカデミー賞外国語映画賞カンヌ映画祭パルム・ドール受賞。[シネフィル] (C)1979 ARGOS FILMS & SEITZ FILM PRODUCTION

実は「ブリキの太鼓ギュンター・グラスの小説を持っていたんですよ。半分と少し読んだところで挫折してました。ちょっと難しかったのと…古い訳の問題もあるような…。ということでアマゾンプライムにやってきたので速攻で視聴。僕が文学的奥深さをどこまで理解できたかは微妙ですが、小説のような難解さはありません。物語は三歳で成長を意図的にとめた超能力のようなものを持つオスカルが主人公です。彼は生まれた時(母親の胎内)から自我を持っています。永遠の子どもである彼の眼を通して、第二次世界大戦にむかうポーランドダンチヒ)、そこでの戦争と敗戦が徹底的に皮肉的な視点をもってえがかれます。時代の波に翻弄されながら、小市民的に右往左往しながら、そこに喜びも悲しみも見出しつつ生きる人々の様子を、オスカルは冷めた目で見続け、その冷めた目が身近な人々を結果として次々と死に追いやっていき、ついには一人になる物語でもあります。解説、説明の難しい作品なので、ぜひみてください!