京都在住シングルファーザーおじさんのつれづれ雑記帳

京都在住おじさんによる匿名の日記です。ネットのすみっこでひっそりと生きています。ただいまシングルファーザーとして生きてます。備忘録ブログ

アマプラで映画視聴144「夜の来訪者」(7.5/10)、見るの辛いけど目は離せません。

アマプラで映画視聴、144作品目は「夜の来訪者」でした。個人的レーティングは7/10です。見ていて辛くなりますが、目は離せません。

1912年のある夜。バーリング家では長女シーラと、バーリング家とライバル関係にあるクロフト家の息子ジェラルドの婚約を祝う食事会が行なわれていた。そんな中、グールという警部が屋敷に現れ、ある1人の女性の自殺を告げる。

ざっくり言うと、上流階級の資本家の金持ち一家を通して人間の「罪」を問う。宗教的な色彩の強い映画です。1912年という舞台設定なので罪が問われるのは上流階級・資本家たちですが、現代で見ている私たちにとっては、自分自身の「罪」の意識を抉るような作品に仕上がっているように感じます。人は自分さえ(あるいは家族や友人)よければいいという意識の中で、悪意すらなく他人のモノのようにあつかったり、人生に干渉しているのですが、その行為の意味についてはあまり深くは問わないものです。自分のことも考えざるを得ず、見ていて辛いです…。

 所詮は資本家(強者)の論理でしかない自己責任論の矛盾についても鋭く問うています。人間社会は変われるんですかね?僕は宗教的意味ではなく社会はよい方向に変われると信じていたいタイプです。話の中身はフィクションですが、たぶん19世紀のイギリスの貴族(資本家)と労働者の雰囲気はわりとリアルな面もあります。そりゃロシア革命も起きるわってのは、わかります。いい映画でした。