京都在住シングルファーザーおじさんのつれづれ雑記帳

京都在住おじさんによる匿名の日記です。ネットのすみっこでひっそりと生きています。ただいまシングルファーザーとして生きてます。備忘録ブログ

アマプラで映画視聴130「ノマドランド」(7/10)、ドキュメンタリー風映画

アマプラで映画視聴、130作品目は「ノマドランド」でした。個人的レーティングは7/10です。

ネバダ州の田舎町の経済崩壊を受けて、ファーン(フランシス・マクドーマンド)はヴァンに荷物を積み込み、アメリカ西部の広大な景色の中で自由な放浪の旅に出る。道中、彼女はほかのノマド(放浪の民)たちと固い絆を育む。人間の打たれ強さを描いた心揺さぶる希望の物語。監督はクロエ・ジャオ。共演はデヴィッド・ストラザーン

映像、音楽、雰囲気はとてもよかったです。ドキュメンタリー風映画で淡々としているのだけど、退屈は全然しません。ただ、僕のみた感想はちょっと予告と違うなぁ。とても希望の物語にはみえなかったです。アメリカの絶望というか、誰も幸せにはなれない資本主義の超大国アメリカの現実がつきつけられるような感想を持ちました。一つの工場がなくなることによって町そのものが消滅するアメリカの現実、家を持てない高齢者たちが車で旅をしながら暮らしを始める現実、そして…そうした大量の人々をアマゾンなどのぼろ儲けしている巨大企業が短期労働者として労働にどんどん組み込む社会。いや常勤雇用しないとダメやろ、アマゾン。労働者をモノのように使い捨て、人間はモノじゃないぞと怒りがこみ上げます。ただ人間は一ヶ所にとどまって生きる必要はないという点は僕は共感してます。そういう風に人が生きるためにもむしろ図書館や公園などをはじめとした無料で誰でも使える「公共」のスペースが大事なのだと思う。美術館や博物館などももっと無料で開放するものをどんどん増やすべきです。僕も、もしかしたら…いつか車を買ってそこで生活をはじめるかもしれません…。