アマプラで映画視聴159作品目は「星の旅人たち」でした。個人的レーティングは8.5/10です。とてもいい映画で、ぜひみてほしい映画です!
人生と巡礼の“道”の果てに、人は知らない自分を発見する。さあ、人生の旅に出かけよう! 亡き息子のバックパックを背に歩きはじめた聖地巡礼の道。それは“星の平原”と呼ばれる、世界遺産サンティアゴ・デ・コンポステーラへの800km。人生の道を見失った初老の男は、何を想い、旅に出るのか? そして巡礼の旅で、何を見い出すのか? 生きる歓び、そして新しい自分との出会いを描いた人生賛歌映画!
物語にネタバレとかもあまりありません。淡々と進む映画ですが、じっと画面に釘付けです。僕がアマプラ(ネット)で映画を見ているので、面白くなければ躊躇なくみるのをやめる。スキップボタンを押すことも躊躇しないというのを決めているのですが、何かが起こるわけでもないとわかっているのに、スキップボタンを押したくなる場面がない、これは映画館でみたいと思わせてくれた映画です。主人公の40歳の息子は高学歴の途中で投げ出して、世界を旅するバックパッカーですが、旅の途中、聖地巡礼の初日に事故でなくなってしまいます。遺体を引き取りにきた父(医者)は、息子のバックパックをかついで、巡礼の旅を引き継ぎます…という映画です。宗教色が強い映画なのかなと思って見始めたのですが、宗教色はほとんどないです。最後聖地にたどり着いた主人公の仕草がそのこともよく表しています。父が家族(息子)を失ったことを巡礼の旅で受け入れる中で成長する物語でもあり、狭い家族観に捉われずに、生きていくことの大事さに気づく物語でもあると感じました。旅の途中で出会うジプシーたちの生き方は象徴的です。多くを持つことをせず、たぶんコスモポリタニズム的な世界観を持つ彼らとの出会い。そして彼らの家族への接し方が主人公に大きな影響を与えます。言葉で説明するよりみてほしい映画です。みて後悔は絶対しないと思います。