京都在住シングルファーザーおじさんのつれづれ雑記帳

京都在住おじさんによる匿名の日記です。ネットのすみっこでひっそりと生きています。ただいまシングルファーザーとして生きてます。備忘録ブログ

アマプラで映画視聴158「市子」(4/10)、ホラー映画?杉咲花さんを見る映画?

アマプラで映画視聴158作品目は「市子」でした。個人的レーティングは4/10です。ホラー映画ですかね?コレ。うーん。杉咲花さんを見る映画という位置づけなら満足できる気もしますが…

川辺市子(杉咲 花)は、3年間一緒に暮らしてきた恋人の長谷川義則(若葉竜也)からプロポーズを受けた翌日に、突然失踪。途⽅に暮れる⻑⾕川の元に訪れたのは、市⼦を捜しているという刑事・後藤(宇野祥平)。後藤は、⻑⾕川の⽬の前に市子の写真を差し出し「この女性は誰なのでしょうか。」と尋ねる。市子の行方を追って、昔の友人や幼馴染、高校時代の同級生…と、これまで彼女と関わりがあった人々から証言を得ていく長谷川は、かつての市子が違う名前を名乗っていたことを知る。そんな中、長谷川は部屋で一枚の写真を発見し、その裏に書かれた住所を訪ねることに。捜索を続けるうちに長谷川は、彼女が生きてきた壮絶な過去と真実を知ることになる。(C)2023 映画「市子」製作委員会

 

ネタバレありで書きます。失踪した恋人を探す中で彼女の人生をおいかけていく中で市子の人生が明らかになるという映画ですが…全体的に設定にも人物にも感情移入ができない感じでした。基本主人公の市子がまず無戸籍状態という設定からくる悲劇なんですが…離婚後300日以内に生まれた子は無条件に一旦前夫の子どもとなるという実態にあわない無茶苦茶な日本の法律をテーマにしているのは大事だと思うし、この日本の法律は本当に家父長制の男性社会の名残そのものですし…。けれど無戸籍=存在しないことになる=住民票がない、わけではなくて無戸籍のままでも住民票は存在し、保育園や小学校などに通うことにすることも可能なはず。とりわけ主人公の市子が育った家庭はある時期までは普通の楽しい家庭だったという設定になっているので…現実に市子に住民票もないという状態があり得ないんですよね。明らか公営団地に住んでますし…。あと宇野祥平さん。とても上手な役者なんですが…この人の刑事役って他にあるのかな?刑事って感じがあまりにしなさすぎて驚きです。捜査の秘密は一つも守らない、捜査に市子の恋人を同行させる…もうやっていること無茶苦茶で懲戒免職必死の刑事。最後、そのうえで市子ですが、これがまたよくわからない…この映画の解説をみると、市子の行動をどう見る?という「問い」をかけてくるわけですが、家庭環境に起因するという以上に市子は確実に「シリアルキラー」寄りの人物で、中身はホラー映画です。とくにひどいのはメガネのストーカー気質高校生を演じる森永悠希さんの扱いで、これが市子の現恋人の若葉竜也さんとの対比で扱いがひどすぎて。市子は人畜無害な人は騙し、利用できる人間は利用するタイプ…。最後は罪のない人二人を殺して新しい人生を歩み始める市子…いやいや怖いわ…。杉咲花さんをみる映画としてはいいです。プロモーション映画としては十分成立。なぞの関西弁もなんかふわふわ感をましています。