京都在住シングルファーザーおじさんのつれづれ雑記帳

京都在住おじさんによる匿名の日記です。ネットのすみっこでひっそりと生きています。ただいまシングルファーザーとして生きてます。備忘録ブログ

アマプラで映画視聴174「ゴヤの名画と優しい泥棒」(9/10)、いまのとこ今年一番!!

アマプラで映画視聴174作品目は「ゴヤの名画と優しい泥棒」でした。個人的レーティングは9/10です。僕のみている中で今年一番来ました。こういう映画はほんと大好き。誰も死にません、そして誰も傷つきません…けれどはっきりとそこに「正義」があります。ユーモアたっぷりに、社会の矛盾も鋭く描く。そしてこれは実話です。実は実話の再現レベルではこれは前回視聴した「赤い闇」よりもはるかに再現度の高いものです。前回の映画レビューには書いてないんですが「赤い闇」でガレスがみたソ連の悲惨な様子というのはガレスがみてないことが誇張がされています。それでガレスの遺族に映画が訴えられているらしい…。この映画はまったく逆、遺族の方の申し出からの映画化。絶対多くの人にみてほしい映画!!!

世界中から年間600万人以上が来訪し、2300点以上の貴重なコレクションを揃えるロンドン・ナショナル・ギャラリー。1961年、“世界屈指の美の殿堂”から、ゴヤの名画「ウェリントン公爵」が盗まれた。この前代未聞の大事件の犯人は、60歳のタクシー運転手ケンプトン・バントン。孤独な高齢者が、TVに社会との繋がりを求めていた時代。彼らの生活を少しでも楽にしようと、盗んだ絵画の身代金で公共放送(BBC)の受信料を肩代わりしようと企てたのだ。しかし、事件にはもう一つの隠された真相が……。当時、イギリス中の人々を感動の渦に巻き込んだケンプトン・バントンの“優しい嘘”とは--!?(C)PATHE PRODUCTIONS LIMITED 2020

主人公のケンプトン・バントンがもう最高。ジム・ブロードベントの演技がすっごく魅力的です。思い込んだら行動しちゃう人で社会的不正義が許せない主人公、BBCの受信料を高齢者からとるなっていう運動を息子としている。そして受信料を払わないで逮捕されてしまったりもする人でもあります。ロンドンナショナルギャラリーが莫大なお金を払って(つまり税金で)、名画を買いもどしたことを「税金」の使い道の問題でとらえて、許せない、と動き出す…これってすごく正しい!!!。せっかく働きだしたパン工場では、人種差別が許せず、みんなが黙る中声をあげてクビになったりもする。社会的不正義を告発し、賛同者の増えない運動にまい進する夫に「家族のことを考えて!」と夫と家族のことを第一に考える優しくて、とってもかわいい妻のヘレン・ミレンの演技も最高です。果たしてこの初老の老人が名画を盗んだことへの判決はどうなるか?結末も含めてもちろん実話です。心が温かくなる映画です。