年末アマゾンプライムで一週間ほどで、ROME(ローマ)を一気にみました。
これです↑
ドラマは三頭政治が終わりカエサルが台頭するあたりから、オクタヴィアヌスが完全に権力を掌握するまでを、全22話で描いています。物語はかなり大きな事実そのもの(カエサルが暗殺されるとか、ブルータスが負けるとか、オクタヴィアヌスが最後勝つとか・・・)は史実に沿って動きますが、それ以外はほとんどフィクションです。
ただ主人公である、平民の兵士、ヴォレヌスやプッロはカエサルの著書のガリア戦記に100人隊の隊長として実際に登場する人物を借用しているようです
結論・・・かなり面白かったです。
古代ローマをめぐる話というのは、教養としてはかかせないものです。
ローマはヨーロッパの基礎のひとつ。そしてヨーロッパの文化は現代世界を構成するイデオロギーの柱でもあるともいえると思います。現代の世界は西欧的な文化(文明)の側面を受け入れることで近代化をはかり、どの国も成り立っているわけですし。
ちなみに、僕は、このドラマの「ローマ」を見ながらユーチューブでローマについての俯瞰的な知識を補強していくのですが・・・。
予備校が無料でユーチューブで解放している世界史講座
これがですね、すごい役に立つ
ドラマはドラマですから、頭にはいろいろなことがはいってくるんですが、しかし、日本人である僕はローマについての予備知識があまりにも少ないわけです。だから、その状態だとドラマをドラマとして見れていない部分がある。
しかし、先に書いたようにローマの歴史というのは現状の世界を考える上でも非常に重要です。ある意味では、世界史におけるローマ史は現代日本において、中国史や日本史と比べても必須の教養と言えなくもない。ギリシャやローマで発展し、現代まで続く議会のシステムを我々はいまも採用しているわけだし。議会という仕組みはギリシャ・ローマの中で生まれた仕組みですが、中国や日本や韓国などアジアにはなかったものだし。そういうものを欧米の人は基礎知識として知っているけど、僕は知らない・・・。
で、今回は予備知識をいれつつドラマをみるために、youtubeで無料の予備校の講座を活用しました。
これ、最低限必要な知識が無料で手に入るんです・・・いや、なんとすごい時代になったものだろう・・・昔ならば世界史辞典を片手にしてドラマを視聴しなければ、よくわからなかったはずなのに・・・ユーチューブの予備校動画のおかげでなんと頭の中にすっとこの予備知識が吸収されていくことか・・・
で、肝心のドラマのローマですが、愛憎劇の描き方がすごい、権力者の策謀と一体に女性たちの愛憎劇が描かれていきます。恨み妬み誹り、欲望、現代人もローマのひとたちも「人」として考えていることは、そう差はないのかもしれないと思わせる重厚でドロドロしたドラマ。それらすべてはローマ時代には貴族たちにのみ与えられた感情だったのかもしれないですが・・・この時代、多数派は奴隷ですからね・・・現代の私たちはみな持つ者でしょう。あと、性的シーンがやたらふんだんにあります。
製作費200億円と言われる作品で、さすがに面白いので見たい方はぜひ!!