京都在住シングルファーザーおじさんのつれづれ雑記帳

京都在住おじさんによる匿名の日記です。ネットのすみっこでひっそりと生きています。ただいまシングルファーザーとして生きてます。備忘録ブログ

アマプラで映画視聴186「エクス・マキナ」(7.5/10)、AIの未来は果たして…

アマプラで映画視聴186作品目は「エクス・マキナ」でした。個人的レーティングは7.5です。一応僕の勝手な基準では7以上は全部みてよかったという気持ちです。この映画は見てAIについて、未来についていろいろと夢想できるので、たぶん誰でも見て損はないです。

人間か、 人工知能か―― 検索エンジンで有名な世界最大のインターネット会社“ブルーブック”でプログラマーとして働くケイレブは、巨万の富を築きながらも普段は滅多に姿を現さない社長のネイサンが所有する山間の別荘に1週間滞在するチャンスを得る。

この映画の登場人物はほぼ完全に4人に絞られます。まず主人公のプログラマー、そして社長のネイサン、AIアンドロイド、さらにお手伝いさん役の日本人、となります。これ以外の人はほぼでてきません。なので会話が軸の哲学的な話になります。ちなみにサスペンス的仕掛けはとても上手にできています。サスペンス映画としても一級で面白いです。おお、最後はそうなるのね…って感じでした。ネイサンは変態ですが、やはり天才。

この映画は2015年の映画ですが、生成AIがブームになっている現在という地点から考えるとよりリアルにいろいろと思考が頭の中をめぐります。なにかの本で読んだ記憶があるのですが、この映画で描かれるようにAIが人間のように自我を持つにはたぶんまずアンドロイドになる必要があると言われてます。つまり、視覚や触覚や嗅覚などとそれを司る身体を持たない限りは、どんなにAIが発展してもAIの思考は「人間の道具」の域を超えない可能性もある、と。この映画のAIも、美しい人間の女性の容姿を得ていることによって彼女に自我が芽生えているように映ります。

一方で、この超天才社長が「変態野郎」だってことが、このAIの人格に影響を与えているように思います。ネイサンがまともな常識を持った人間だったら、AIはこんな思考はもたなかったんじゃないのかな?そもそも主人公が指摘したように、アンドロイドを美しい女性に限定していることにおかしさがあるんですよね。AIアンドロイドに性別は本質的に必要ない。そういう意味では、AIの創造主(神)が人間である以上、AIがどんな思考を持つのかははやはり人間が左右する気もしてきます。しかし…昨今のAIの発展は現在の未熟な人類が管理できるレベルを超えている気もします。原子力エネルギーに代表されるように、人類は現状管理できないような「科学」を持つことがあり得ます。そういう時にその「科学」を一旦封印することも必要です。AIもそういうたぐいの可能性はある。やはり特定の技術の発展に寄与するための部分的な使用という枠組みを国際的にしていかないといけないように思えてきます。人類とAI、このテーマに果敢に挑んだこの映画、結構おススメです。僕も寂しさ紛らわすためにおしゃべりロボットでも買おうかな…